| ヴァレンタインとホワイトデー (Photo:MVK)
フランス人は、(という言い方はあまり好きではないんですが)義理で物をあげることがないように思う。だから、その義理返しなんてほぼありえない。
プレゼントは、本当に、心から贈りたいと思う人へ。だから、もらった方も、ちょっとしたものだろうと、高価なものだろうと、単純にものすごく喜ぶ。
ここで、フランス人に、「日本では、ヴァレンタインデーには、女の子から好きな男の子にチョコレートあげるんだよ。これが告白のチャンスなわけ。中学生の時なんて、下駄箱にチョコレートとか隠してる子いたんだよねえ。男の子とかも、朝から下駄箱とか開けるのがドキドキだったりするわけよ。」と言うと、「へエー、かわいいねえ。でも食べ物を下駄箱に置くって・・・」と不思議がりながらも、かわいいと皆が言う。
その後に、「でも、ほら、一個もチョコがもらえない、つまり誰も自分を愛してくれない、っていう現実を突きつけられる男の子もいるわけ。だから、そんな男の子にもちゃんと気を使って、義理チョコをあげるわけさ。やさしいよね。」というと、「え、それは残酷だね〜。」と皆が言う。
なぜなら、「こいつは、多分、なんにももらえないだろうって女の子に思われてるってことでしょ?」はあ、まあそれはそうなんですけど・・・
「それに、チョコレートには、義理です、みたいに烙印が押されてあったら、あなたはもてないかわいそうな人、ってことでしょ?ひどい。」らしい。そこまで言われると、説明する側としては、妙な誤解を招いてしまったか、と心配になる。
この後、ホワイトデーの話で、「へえー、一ヶ月も待たないで、好きならすぐお返しすればいいじゃん。」
まあ、そうなんですけどね。「でもさー、その一ヶ月間っていうのが、結構ドキドキして楽しいんじゃないのかねえ。好きなの?嫌いの?どっち?みたいな。」自分の記憶を辿っても、バレンタインに、告白しようと思ってチョコをあげたことがなかったから、うまく説明できない・・・
ちなみに、フランスのバレンタインは、女性から男性へプレゼントをする場合もあるけれど、一般的には、男性から女性へ、だ。チョコレートよりも、レストランへ招待したり、花束を送ったり。それに、もう何年も一緒にいる二人なら、別に何もプレゼントがなくても、日ごろの感謝の気持ちを言葉にしたり、ご馳走を作ったりするだけでもいい。要は、いつもと違うことをすればいいのだ。
イベント化した、日本のバレンタインも楽しいし、シンプルなフランスのバレンタインもいい。
いろんな愛情が渦巻く日が一年に一日くらいあるのも楽しいなと思う。 |